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2025.3.15

3月は女性シンガーを特集
苦節10年キム・カーンズの大ヒット作

33rpm SEASON IV(2025年3月22日OA)No.265
キム・カーンズ『私の中のドラマ』


アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
3月は、ひな祭りに始まり春を迎える季節となることから、女性シンガーを特集しています。

今回ご紹介するのは、アメリカのシンガー・ソングライター、キム・カーンズが苦節10年の末勝ち取った、大ヒット・アルバム『私の中のドラマ』です。


キム・カーンズは1945年7月20日ロス・エンジェルスに生まれました。父親は弁護士、母親は病院勤務という、割と裕福な家庭で育ちます。何と4歳から曲を作り、将来はショウビズ界を夢見て、地元のクラブなどで歌い始めます。



1966年に、「グリーン、グリーン」のヒットでおなじみのフォーク・グループ、ニュー・クリスティ・ミンストレルズに参加、プロとしての活動を始めます。ここで後に公私ともにパートナーとなる、デイヴ・エリンソンとも出会いました。



71年、そのエリンソンとのデュオ、キム&デイブの「ノーバディ・ノウズ」が、映画『バニシング・ポイント』のエンディング・テーマに採用され、かつ自作曲「シング・アウト・フォー・ジーザス」が同じサウンドトラックに収録されました。



翌年、アルバム『レスト・オン・ミー』でソロ・デビューしますが、これは不発に終わりました。その後A&Mレコードと契約して、75年にリリースしたアルバム『愛の影』から、
タイトル曲がアダルト・コンテンポラリー・チャートで初のヒット。



ジェリー・ウェクスラーのプロデュースのもと、マッスル・ショールズで録音した『愛の予感』から、タイトル曲が77年の第6回東京音楽祭で、見事作曲賞を受賞しました。しかしなかなかブレイクには至らず、EMIに移籍して79年にリリースした『ひとりごと』から「傷ついた心」がヒットしますがTOP40までは届きませんでした。



地道に活動を続けた結果、かつてフォーク・グループで一緒だったカントリー・シンガー、ケニー・ロジャースとのデュエット「荒野に消えた愛」が80年に全米10位となり、同年リリースしたアルバム『ロマンス・ダンス』から「モア・ラヴ」でも10位を記録。キム・カーンズはようやく陽の目を見ることが出来ました。



そしていよいよ81年の『私の中のドラマ』から往年の女優、ベティ・デイビスをテーマにした「ベティ・デイビスの瞳」が全米で9週1位という大ヒット!その勢いは世界中にも広がり、グラミー賞最優秀レコード賞を受賞。さらにアルバムは、スティクスの『パラダイス・シアター』を蹴落とし全米首位に昇りつめました。



84年には、映画『フラッシュダンス』のサウンドトラックへ提供した楽曲で再びグラミーに輝き、自身作もコンスタントにリリース。94年にはナッシュビルへ移り、カントリー・シンガーへの楽曲提供やライヴ活動を続けています。


キム・カーンズのアルバム『私の中のドラマ』
SIDE A

「ベティ・デイビスの瞳」
「愛を殺したのは誰?」
「私の中のドラマ」
「遠く離れても」
「運命のカード」

SIDE B
「夜にルールはいらない」
「ずっとこのまま…」
「恋より素晴らしく」
「あなたのいない夜」
「遠い仲間たちへ」

キム・カーンズのアルバム『私の中のドラマ』いかがでしょうか?

ここで番組終了のお知らせです。
2020年4月にスタートしたアナログ音源専門プログラム「33rpm」ですが、3月29日の放送をもって終了することになりました。長い間お聴きくださった皆さん、スポンサーのナガオカさん、ありがとうございました。なお最終回は、先月惜しくも星になってしまったロバータ・フラックの名盤をお送りします。

★キム・カーンズ オフィシャル

33rpm『私の中のドラマ』キム・カーンズ
●ON AIR:2025年3月22日(土)21:00~21:55

=Present=応募は>>こちらから