人生は敗者復活戦！
挫折を乗り越え大成功したラフマニノフ

仙台フィルハーモニー管弦楽団とDate fmが、クラシック音楽の魅力を伝えていくクラシック音楽入門 プログラム「Wave Symphony」。今シーズンのコンセプトは【Chronicle（クロニクル）】。名曲には、曲自体の物語だけではなく、作曲家自身の人生や、世界史に残る歴史的な出来事が背景に隠されていることがあります。

今回は、作曲活動の挫折を乗り越え、多くの名曲を生み出したラフマニノフをピックアップ。裕福な家庭に生まれ、幼いころから才能を見出されたラフマニノフ。特別な音楽教育を受け、若くしてチャイコフスキーにも認められ、高名な音楽学校でも優秀な成績を収めました。

波に乗っていた彼は22歳の時に交響曲第1番を完成。2年後に初演を迎えましたが、これが大失敗で、二度と演奏されることはありませんでした。完全に自信を喪失、精神を病んでしまいますが、才能を信じていた友人たちに支えられ、再び音楽制作を始めます。挫折から6年、人生のトラウマを作ってしまった同じ会場で初演を迎えることに...

こうして完成を見たラフマニノフの交響曲第2番は見事大成功！ここで人生の転機を迎え、どんどん名曲を生み出していきました。失敗と挫折を乗り越え大成功を収めたラフマニノフ。まさに「人生は敗者復活戦」という、仙台育英硬式野球部・須江航監督の言葉通りの人生を振り返り、仙フィルの演奏と共にお届けします。

仙台フィルWave Symphony

●日時：2023年10月1日（日）19:00～19:55
●出演：浅野彰信、山本 純（仙台フィル団友 チェロ奏者）、関野寛（演奏事業部）