2024.12.08
SUNDAY MORNING WAVE
昭和東南海地震・津波から80年
2024年12月8日ON AIR「地震に自信を」
昭和東南海地震(1944)は、鳥取地震(1943年)、三河地震(1945年)、南海地震(1946年)と合わせて終戦前後における四大地震と言われています。南海トラフを震源域とする地震は繰り返し発生しており、次の大地震が迫っているのが現状です。今年の8月にはこの東南海を含む南海トラフでの地震臨時情報(巨大地震注意)が出されたことが記憶に新しいと思います。
このエリアでは、前回1944年東南海と1946年南海でM8クラスの地震が起きていて、東南海ではちょうど80年が経つことになります。被害が大きかった三重県では、昭和東南海地震発生の12月7日を「みえ地震・津波対策の日」と定めており、毎年地震・津波に関するシンポジウムを各地で開催しています。今年は80年の大きな節目となりましたので、大々的に開催されました。また、名古屋地方気象台では以下の特別サイトを開設して、情報を提供しています。
「2024年は東南海地震から80年」
1944年(昭和19年)12月7日、三重県南東沖を震源とするマグニチュード7.9の地震が発生しました。この地震は戦争中に発生したため被害の詳細は不明ですが、1,200名を超える方が亡くなり、住家全壊戸数は16,000棟を超えるなど、静岡県、愛知県、三重県を中心に大きな被害が発生したのです。この地震により、静岡県、三重県で震度6(※当時の震度階級の最大)を、愛知県、岐阜県、福井県、山梨県、滋賀県及び奈良県で震度5を観測したほか、北海道から九州にかけて震度4~1を観測しました。 また、この地震により太平洋沿岸に津波が来襲し、紀伊半島では6mを超える津波が観測されました。この地震や津波については、被災体験の絵画化による災害教訓抽出・整理手法も提案されています(木村玲欧, 林能成両先生)。
text by 今村文彦
SUNDAY MORNING WAVE
●日時:毎週日曜日8:25~8:55●出演:今村文彦、板橋恵子